【例文あり】ベンチャーに刺さるESの趣味・特技欄の書き方とは?

◎今回の記事のポイント◎
 ・評価されやすい趣味・特技の特徴はあなたの行動特性や価値観が伝わるかどうか
  →趣味・特技を「行動→工夫→成果」の順で作成することで強みが伝わりやすくなる
 ・数字があると説得力が増す
 ・仕事に活かせる要素を含めることでその行動の再現性が高いと評価される

こんにちは!Growthキャリアナビ編集部の浅野です!

ESの中でも「趣味・特技」欄は、つい後回しにされがちな項目です。しかし、ベンチャー企業にとっては、あなたの人柄や行動特性を知るための重要な判断材料になります。

学歴やスキルだけでは見えない“あなたらしさ”が最も表れる部分だからです。本記事では、ベンチャーに刺さる趣味・特技の選び方から書き方、避けるべきポイントまで、例文付きでわかりやすく解説します。

あなたの魅力を最大限に伝えるためのヒントをぜひ掴んでください!

1. なぜESに「趣味・特技」欄があるのか

ベンチャー企業が見ているポイント

ESの中でも「趣味・特技」欄は、一見すると重要度が低そうに見えます。しかし、企業にとっては学歴やスキルだけではわからない、“あなたの人柄や行動特性を知るための重要な情報源” です。

◎ベンチャー企業が見ているポイント
 ①行動力・主体性
 ②継続力
 ③学習意欲
 ④発信力・コミュニケーション力
 ⑤ 価値観・カルチャーフィット

① 行動力・主体性
 趣味や特技は、あなたが「自分の意思でどんな行動をしているか」を示す材料になります。受け身ではなく、自分から動ける人かどうかを見ています。

② 継続力
 ベンチャーは変化が激しく、粘り強さが求められます。
「どれくらい続けているか」「どんな工夫をしているか」から、継続力や改善意識を判断します。

③ 学習意欲
 趣味・特技の中に「学び」「成長」があるかどうかも重要
新しいことを吸収し続けられる人は、ベンチャーで活躍しやすいと考えられています。

④ 発信力・コミュニケーション力
 SNSでの発信、イベント参加、コミュニティ活動などは、情報を集め、整理し、発信する力を示す材料になります。

⑤ 価値観・カルチャーフィット
 ベンチャーは少人数の組織が多いため、「この人と一緒に働きたいか」「チームに馴染めるか」といったカルチャーフィットを重視します。


2. 評価されやすい趣味・特技の特徴

ベンチャー企業が趣味・特技欄で重視するのは、単なる「好きなこと」ではなく、あなたの行動特性や価値観が伝わるかどうかです。
ここでは、特に評価されやすい特徴を深掘りして紹介します。

評価されやすい趣味・特技の特徴
 ① 主体性がある
 ② 継続力がある
 ③ 学習意欲が高い
 ④ 発信力・コミュニティ力がある
 ⑤ 小さくても成果がある
 ⑥ 工夫・改善の姿勢がある
 ⑦ チームでの活動経験がある

① 主体性がある
 ベンチャーは「自分で考えて動ける人」を求めています。そのため、趣味・特技から “自分で選び、動き、工夫している” 姿勢が見えると高評価につながります。

主体性」が伝わる趣味・特技の例
 ・スタートアップイベントに自主的に参加している
 ・個人でWebアプリを開発している
 ・SNSで情報発信を続けている

② 継続力がある
 ベンチャーは変化が激しく、成果が出るまで粘り強く取り組む力が求められます。そのため、継続している習慣や活動は強いアピールになります。

「継続力」が伝わる趣味・特技の例
 ・ランニングを3年間継続 
 ・読書を毎月10冊続けている
 ・ブログを週1回更新

③ 学習意欲が高い
 ベンチャーは新しい技術・市場・トレンドに常に触れる環境です。また、入社後に“教えてもらう”より、自分で学び、吸収し、成長していく力が求められます。
そのため、趣味・特技から 「学び続ける姿勢」 が見えると好印象です。

「学習意欲」が伝わる趣味・特技の例
 ・プログラミング学習(独学でアプリ制作)
 ・マーケティングの勉強(SNS分析や書籍で学習)
 ・資格取得に向けた勉強

④ 発信力・コミュニティ力がある
 ベンチャーは、情報発信やコミュニティ運営が得意な人を高く評価します。
なぜなら、少人数組織では 「情報を集める・整理する・伝える」 力が仕事に直結するからです。

また発信力は、マーケティング・広報・採用など、多くの業務に応用できるスキルです。

発信力」が伝わる趣味・特技の例
 ・Instagramでカフェレビューを投稿(フォロワー◯人) 
 ・noteで学びを発信
 ・サークルのSNS運用を担当

⑤ 小さくても成果がある
 ベンチャーは「結果にこだわる姿勢」を重視します。そのため、小さくても趣味・特技に 数字や成果があると説得力が増す のが特徴です。

成果が伝わる例
 ・1か月でSNSフォロワー1,000人
 ・TOEICスコアが半年で200点アップ

⑥ 工夫・改善の姿勢がある
 ベンチャーは「試行錯誤できる人」を求めています。趣味・特技の中に 改善の工夫 が見えると、仕事でもPDCAを回せる人だと判断されます。

工夫が伝わる例
 ・ランニングの記録をアプリで分析し、月間目標を設定
 ・SNS投稿の構図や文章を改善してフォロワー増加
 ・料理のレシピを自分なりにアレンジして研究

⑦ チームでの活動経験がある
 ベンチャーは少人数で動くため、チームワークも重要です。趣味・特技から協働経験 が見えるとプラスになります。

チーム性が伝わる例
 ・イベントの共同企画
 ・部活動での役割
 ・ゼミでのプロジェクト活動


3.趣味・特技がない時の見つけ方作り方

実は、「趣味・特技がない」と感じる学生の多くは、
“趣味・特技のハードルを上げすぎている” だけです。

ベンチャー企業が知りたいのは、「あなたがどんな行動をしている人なのか」
特別な経験や派手な実績は必要ありません。

ここでは、誰でも実践できる“趣味・特技の見つけ方のステップ”を紹介します。

Step1. 行動の棚卸しをする
 まずは、過去〜現在の行動を振り返ることから始めます。“当たり前にやっていること”が、実は強みのヒントになります。
紙やスマホのメモに、以下の質問に答えてみてください。

◎自分に問いかける質問リスト
□最近1ヶ月でよくやっていることは?
□気づいたら続けている習慣は?
□友達から「これ得意だよね」と言われたことは?
□アルバイトで任されることは?
□ゼミや授業で自然と担当している役割は?
□休日にやっていることは?

作成例
 ・「友達におすすめの店をよく聞かれる」
  → 情報収集力・発信力
 ・「サークルで資料作りを任される」
  → 文章力・デザイン力
 ・「毎朝ニュースアプリを見ている」
  → 情報感度が高い

Step2. 日常の習慣から探す
 趣味は「特別な活動」である必要はありません。むしろ、日常の中で続けていることの方が、継続力や主体性が伝わりやすいです。

日常の習慣が趣味・特技になる例
 ・毎日コーヒーを淹れている
  → こだわり・研究心
 ・YouTubeで学習系動画を見ている
   → 学習意欲
 ・料理を毎日している
   → 計画性・改善力

Step3. 小さな“こだわり”を言語化する
 趣味・特技は、こだわりのある行動から生まれます。こだわりから工夫が生まれ、その行動が企業から「工夫できる人」、「改善できる人」 として評価されます。

こだわりの例
 ・写真を撮るときに構図を工夫している
 ・ノートの取り方に自分なりのルールがある
 ・料理の味付けを毎回アレンジしている

Step4. “好き”を広げてみる
 「これ好きかも?」と思ったら、少し深掘りしてみると趣味になります。
「自分が好きなことを発見 → 工夫してみる」という流れで自然と趣味・特技が育っていきます。

深掘りの例
 ・カフェが好き
  → レビューを書く(SNS発信)
 ・音楽が好き

  → プレイリスト作成(音楽分析)
 ・映画が好き

  → 感想をノートにメモ


4.あえて書かない方がいい趣味・特技

趣味・特技は自由に書いて良いものですが、ベンチャー企業の選考では「誤解される」「行動力が伝わらない」「ネガティブに映る」といった理由で避けた方が良いものがあります。

ここでは、特に注意すべき3つのパターンを詳しく解説します。

〇避けた方がいい趣味・特技〇
 ①良くない印象を与えかねないもの
 ②受け身すぎるもの
 ③ネガティブに映るもの

① 良くない印象を与えかねないもの

具体例
 ・ギャンブル(パチンコ、競馬、オンラインカジノなど)
 ・過度な飲酒・夜遊び 
 ・政治・宗教に関わる活動
 ・過激な思想を連想させるもの

なぜ良くないのか
 ・価値観の違いでマイナス評価につながりやすい
  → 採用担当者の個人的な価値観に左右されるリスクが高い
 ・仕事への影響を懸念される可能性がある
  → ギャンブル=金銭管理がルーズ?、 夜遊び=生活リズムが乱れている?というイメージを与えかねない
 ・企業イメージとの不一致を招く
  → ベンチャーは外部との接点が多いため、リスクを避けたい

 特にベンチャーは少人数で密に働くため、「価値観が合うか」「安心して任せられるか」を重視します。
誤解されやすい趣味は、あなたの本質とは関係なく不利に働く可能性があります。

② 鑑賞するものやゲーム

具体例
 ・映画鑑賞
 ・音楽鑑賞
 ・アニメ視聴 
 ・ゲーム(ただ遊ぶだけ)
 ・YouTube視聴

△なぜ良くないのか
 ・行動力や主体性が伝わらない
  → 「ただ見ているだけ」「ただ遊んでいるだけ」だと受け身に見える 
 ・ベンチャーが求める“自走力”が読み取れない
  → 自分で動くタイプかどうか判断できない
 ・他の学生と差別化できない
  → よくある趣味なので印象に残りにくい

ただし、これらの趣味が悪いわけではありません。
「工夫」「発信」「継続」「成果」 を加えれば一気に評価される趣味に変わります。

◎良い書き方に変換する例
 ・映画鑑賞
  → 「月10本の映画を見て、感想をnoteで発信」
 ・ゲーム
  → 「戦略ゲームのプレイ記録を分析し、攻略記事を作成」
 ・YouTube
  → 「学習系チャンネルを視聴し、得た知識をSNSで要約」

受け身の趣味は、“どう工夫しているか” を添えることで強みに変わります。

③ ネガティブに捉えられそうなもの

具体例 
 ・「寝ること」
 ・「スマホゲーム」
 ・「特にありません」
 ・「家でゴロゴロすること」

なぜ良くないのか
 ・行動力が感じられない
  → ベンチャーはスピード感や主体性を重視するため、消極的に見える
 ・自己管理能力に不安を持たれる可能性がある
  → 生活リズムやメンタル面を心配される
 ・成長意欲が感じられない
  → 「特にありません」は最も避けるべき回答

趣味・特技欄は、あなたの魅力を伝えるチャンス。
だからこそ、誤解されるリスクのあるものは避け、行動や工夫が伝わるものを選ぶことが大切です。

5. ベンチャーに刺さる「趣味・特技」の書き方【例文付き】

 ベンチャー企業は、趣味・特技欄から 「この人はどう動くタイプなのか」 を読み取ります。だからこそ、ただの趣味紹介ではなく、行動・工夫・成果を盛り込むことで、あなたの強みが一気に伝わる欄になります。

ここでは、ベンチャーに刺さる書き方のコツと、すぐ使える例文を紹介します。

行動→工夫→成果の流れで作成しよう

 ベンチャーは「この人はどう動くタイプなのか」を知りたいので、趣味・特技には 行動 → 工夫 → 成果 の流れを入れると強くなります。

✔ 書き方の型
 1.どんな趣味・特技か(行動)
 2.どんな工夫をしているか(工夫)
 3.どんな成果が出ているか(成果)

書き方の例
・「カフェ巡りが趣味です」
 → 「毎週2〜3軒のカフェを訪れ、写真の構図や文章を工夫しながらレビューをInstagramで発信しています。現在フォロワーは1,200人です。」

 ⇒ 行動・工夫・成果が揃って強い

数字入れて説得力を出す

 数字を入れることで実際に行動していることの裏付けになり、行動の「量」「頻度」「継続性」などのイメージが具体的に伝わります。

入れられる数字の例
 ・継続期間(◯年、◯ヶ月)
 ・頻度(週◯回、月◯冊) 
 ・成果(フォロワー◯人、イベント参加者◯人)
 ・量(アプリ◯個、記事◯本)

書き方の例
 ・「読書が趣味です」
  →「毎月10冊のビジネス書を読み、内容を要約してSNSで発信しています」
  ⇒行動量が明確で説得力がある

仕事に活かせる要素を自然に含める

 趣味・特技の中に ビジネスにつながる要素 が含まれていることで、「普段から実践している行動であり、仕事でも同様の行動が期待できる」という再現性の高さが評価につながります。

✔ 仕事に活かせる要素の例
 ・発信力
 ・分析力
 ・継続力
 ・企画力
 ・改善力
 ・コミュニケーション力
 ・情報収集力

仕事に活かせる要素を含めた例
 ・「旅行前にSNS・レビュー・ブログなど複数の情報源を調べ、現地の最新情報や実際の口コミを幅広く集めています。」
  →情報収集力
 ・「イベントを月1回主催し、集客から運営まで担当しています」
  → 企画力・実行力・巻き込み力


6. 趣味・特技を書くときの注意点

① 嘘は書かない

当たり前のようで、意外とやってしまいがちなのが“盛りすぎ”です。嘘を書いてしまうことで、面接で深掘りされた際に矛盾が生じやすく、企業からの信頼を損なう可能性があります。

✔ 書く時のポイント
 ・「ちょっと興味がある」程度のものは避ける
 ・実際に続けていること・伝えられることだけを書く
 ・小さな趣味でも、工夫や継続があれば十分強みになる
 ・ESに書いた内容は、必ず“自分の言葉で説明できる状態”にしておく

② 抽象的書き方を避ける

 「読書」「映画鑑賞」「音楽」などは悪くありませんが、それだけでは趣味からあなたの個性が伝わりにくく、他の学生との差別化ができなくなってしまいます。

✔書く時のポイント
 ・「どんなジャンルか」
 ・「どれくらいの頻度か」
 ・「どんな工夫をしているか」
 上記をセットで書くことで、差別化できます。

③ ネガティブに捉えられそうな趣味は避ける

「寝ること」「スマホゲーム」「特にありません」などは、「行動力や成長意欲が伝わりにくい」、「自己管理能力に不安を持たれやすい」等の理由からベンチャーではマイナスに映りやすいです。

✔ 書く時のポイント
 ・ゲームやアニメも「分析」「発信」などの工夫があれば強みになる  
 ・「特にありません」は絶対NG
 ・日常の習慣からでも良いので、行動が見えるものを選ぶ

⑤ 長すぎる・短すぎる文章は避ける

 趣味・特技欄は、読みやすさも評価のポイントです。長すぎると読みにくく、要点が伝わりにくくなってしまいますし、短すぎると行動や工夫が伝わりにくくなってしまいます。

✔ 書く時のポイント
 ・文字数は150字程度がベスト
 ・「行動 → 工夫 → 成果」の流れを簡潔にまとめる

7.“あなたらしさ”が伝わる書き方を意識することが大切!

 ESの趣味・特技欄は、あなたの人柄や行動特性を伝えられるパートです。

特別な実績がなくても、行動・工夫・成果の流れを押さえて書くことで、どんな趣味でも強みになります。大切なのはあなたらしい行動が伝わる書き方を意識すること。

今日から少しずつ、自分の行動を言葉にしてみてください!

浅野こころ
Growthキャリアナビ編集担当。
大学卒業後、ブティックス株式会社に入社。
マッチング・ファーストという企業理念に共感してブティックス株式会社への入社を決意。
読者の皆さんのキャリア選択に役立つ記事を日々発信していきます!

この記事の監修者

リクルート、ライフネット生命などで採用や人事の責任者を務める。
その後、人事コンサルティング会社である人材研究所を設立。
日系大手企業から外資系企業、メガベンチャー、老舗企業、中小・スタートアップ、官公庁等、

多くの組織に向けて人事や採用についてのコンサルティングや研修、講演、執筆など、精力的に活動中。
 ( HP:https://jinzai-kenkyusho.co.jp
 )