【新卒3年目までにどのくらい辞めてる?!】企業とのミスマッチを防ぐためにできることとは?

こんにちは!Growthキャリアナビ編集部の浅野です!

新卒の約3割が入社3年以内に離職しているという状況は、決して最近の若者に限った現象ではなく、長年続く日本の雇用構造に根付いた課題です。

企業側の情報提供の限界や、就活生の経験不足によって、入社前に十分な判断ができないまま働き始めるケースも少なくありません。だからこそ、ミスマッチを防ぐための情報収集や確認が重要になります。

今回の記事では、早期離職の現状と就活段階で入社後のミスマッチを防ぐためにできることについてお伝えしていきます!

1. 新卒3年以内の離職率の実態

厚生労働省の調査によれば、大卒の約3割(34〜35%前後)が入社3年以内に離職しています。
これは「最近の若者はすぐ辞める」という印象とは異なり、過去20年以上ほぼ横ばいで続いている安定した傾向です。

つまり、早期離職は特定の世代に限った現象ではなく、日本の雇用構造に根付いた課題といえます。

↓産業別入社3年以内の離職率

業界別に見ると、離職率には大きな差があります。
宿泊・飲食サービス業は50%を超える水準で、生活関連サービス業や教育系の職業も高くなっています。
一方、製造業や金融業は20%台と比較的低くなっています。これは業務負荷、労働時間、給与水準、キャリアパスの明確さなど、業界特性が強く影響していると考えられます。ただし、離職率が高い=悪い企業とは限りません。業界の構造的な要因や、若手が早く経験を積んで転職しやすい環境が整っているケースもあります。

重要なのは、この数字を「企業選びの判断材料」として捉え、ミスマッチを防ぐための情報収集につなげることです!

参考文献:新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します

2. 早期離職が起きる背景と問題点

早期離職(入社3年以内の退職)の理由として多かったものとして「人間関係が良くなかった」「労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった」「仕事が自分に合わない」「賃金の条件がよくなかった」というものが挙げられます。

企業における早期離職の増加は、働き手の価値観の多様化と職場環境の変化が複雑に絡み合って生じています。

背景としてまず挙げられるのは、労働者が仕事に求める基準の変化です。給与や安定性だけでなく、成長機会、働きがい、柔軟な働き方といった要素が重視されるようになり、これらが満たされない職場では短期間での離職につながりやすくなっています。

また、採用段階でのミスマッチも大きな要因で、企業側が求める人物像と実際の業務内容が十分に伝わっていないケースも多いです。

早期離職がもたらす問題点を以下にまとめました。

企業側に起こる問題

・採用コスト・育成コストの損失
 採用活動や研修に投じた時間・費用が回収されないまま失われる。

・現場の生産性低下
 人手不足が発生し、残った社員の負担が増えることで業務効率が落ちやすい。

・職場の士気低下
 早期離職が続くと「また辞めるのでは」という不安が広がり、組織全体のモチベーションが下がる。

・企業イメージの悪化
 離職率の高さは求職者にネガティブな印象を与え、採用力の低下につながる。

企業と働き手双方が期待値をすり合わせ、より透明性の高いコミュニケーションを図ることが求められます。

離職した本人にとっての問題

・キャリアの不安定化
 短期間での転職が続くと職務経歴の一貫性が弱まり、次の選考で不利になることがある。

・収入・生活の不安定化

 離職期間が長引くと収入が途切れ、生活面での負担が増える。

・精神的ストレスの増加
 「また合わなかった」という自己否定感や、再就職活動へのプレッシャーがかかりやすい。

・スキル蓄積の停滞

 短期間で辞めると専門性が深まらず、長期的な市場価値が伸びにくい。

参考文献:令和5年若年者雇用実態調査の概況

3. 入社後にミスマッチが生まれる原因

<「人間関係」のミスマッチ>
 ・職場の人間関係や文化は見えにくい
 ・企業側が採用したいがためにポジティブな情報を中心に伝えるため、内部のトラブルなどは伝わりにくい
 ・応募者側の現場社員と接する機会が少なく判断しづらい 等 

<「労働時間・休日・休暇条件」のミスマッチ>
 ・就活生が働き方に関して踏み込んだ質問をしづらい雰囲気がある
 ・平均残業時間の表記が繁忙期や部署差を反映していないことがある 等

<「仕事内容」のミスマッチ>
 ・仕事内容の具体像が見えにくい
 →就活では業務内容が抽象的に語られがちで、実際の1日の流れや細かな作業、求められるスキルが十分に伝わらない。そのため、入社後に「思っていた仕事と違う」と感じやすい
 ・配属先が入社後に決まるケースが多い
 ・就活生自身が「自分に合う仕事」を理解しきれていない
 ・企業側も“採用時点での適性判断”が不完全である 等

4. ミスマッチを防ぐために就活中からできること

入社後のミスマッチは避けられないものではなく、就活中の工夫でかなり減らせます。

ここでは入社後3年以内の退職理由で多かった3つの項目(「人間関係」、「労働時間・休日等の条件」、「仕事内容」)について、就活段階からできる具体的な対策をお伝えします!

1. 人間関係・職場文化のミスマッチを防ぐために

現場社員と話す機会を積極的に作る
 OBOG訪問、カジュアル面談、職場見学などを依頼し、実際に働く人の雰囲気を確認する。

面接で“現場のリアル”に踏み込んだ質問をする
 例えば、「チームの雰囲気は」「新人がつまずきやすい点は」など、抽象的でない質問が効果的。

★Check Point★
 エピソードを聞き出すと、よりリアルな情報を得られる!

口コミサイトを“参考程度”にチェックする
偏りはあるが、複数の声を見れば傾向はつかめる。

〇会社の評判が分かる!就職口コミサイト〇
・OpenWork(オープンワーク)
・enライトハウス(旧:カイシャの評判)
・転職会議

・面接官の態度や言葉遣いを観察する
 企業文化は面接官に表れやすい。違和感があれば無視せず、メモしておくと〇

2. 労働時間・休日・休暇のミスマッチを防ぐために

・働き方に関する質問を“角が立たない形”で聞く
 例えば、「繁忙期と通常期の働き方の違いは」「有休はどれくらい取得されていますか」など、事実確認として聞くと自然。

部署ごとの働き方の差を確認する
 「部署によって残業時間に差はありますか」と聞くと実態が見えやすい。

インターンや職場見学で“空気感”をつかむ
 帰社時間や社員の表情など、現場の雰囲気は重要なヒントになる。

求人票の数字を鵜呑みにしない
 平均値は実態を隠すことがあるため、必ず“具体的な例”を聞く。

3. 仕事内容のミスマッチを防ぐために

1日の業務の流れを具体的に聞く
 「入社1年目社員の1日のスケジュールは?」「最初の3か月で任される仕事は?」など、具体的な質問が効果的。

配属の決まり方を確認する
「希望はどこまで反映されるか」や「配属後の異動の頻度」などを聞くとギャップを減らせる。配属する可能性がある部署の仕事内容を把握しておくとなお〇

自己理解を深める
 自己分析だけでなく、短期インターンやアルバイトで“実際に働く経験”を積むと、自分の向き不向きが見えやすい。

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企業側の期待値を確認する
 「この職種で活躍している人の特徴は」など、求められる人物像を知ることで適性を判断しやすくなる。

↓ミスマッチを減らすためにはOBOG訪問で直接質問してみることがおすすめ!↓

5.入社後のミスマッチは就活段階で防げる!

 早期離職は、個人の忍耐不足ではなく、情報の非対称性や就活の仕組みが生むミスマッチが大きな要因です。

人間関係、働き方、仕事内容のギャップは、就活中の工夫である程度防ぐことができます。
現場社員との接点づくり、働き方の具体的な確認、自己理解の深化など、主体的な情報収集が鍵になります。

数字や口コミを参考にしつつ、自分に合う環境を見極める姿勢が、入社後の満足度や思い描くキャリアの実現につながります!

浅野こころ
Growthキャリアナビ編集担当。
大学卒業後、ブティックス株式会社に入社。
マッチング・ファーストという企業理念に共感してブティックス株式会社への入社を決意。
読者の皆さんのキャリア選択に役立つ記事を日々発信していきます!

この記事の監修者

鶴野敬文
米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー
2001年株式会社リクルート入社。若年層向けキャリアカウンセリング、各種就業支援セミナー・マッチングイベントの企画・運営を手掛ける。3年間で延べ3,500名を超える若者の就職支援に従事。2010年人事コンサルタントとして独立。企業の経営者、人事担当者を相手に採用戦略の立案から実施までを幅広くサポート。2012年4月、株式会社リアライブ共同創業。2025年、企業合併に伴いブティックス株式会社所属。